2018年10月17日水曜日

その9 個人が漫画を売る方法あれこれ






















平成になって、ネットも発達、個人が出版社を通さず、
独自に作品を公開すること自体は簡単になった。
だが、収益を上げるには、
これに換金システムを付ける必要がある。

代表的な手段としては自前で「紙本を作って売る」直販と、
自分のサイトに「広告を掲載して利益を得る」アフィリエイト、
「漫画アプリ」や「投稿サイト」を通じての配信、
そしてあたしのやってる「産直配信」がある。

自作紙本の場合、基本的には紙本を自分で印刷編集、
それを通販やコミックマーケット、
あるいは実店舗のある関連ショップで委託販売する。

アフィリエイトは、自分のサイトに広告を貼り付けて、
その売り上げに従って、広告主から支払いを受けるやり方。
日本ではAmazonアソシエイトとか、
楽天アフィリエイトなんかが有名広告主。
ちなGoogleアドセンスも有名どこだけど、
これは前記ふたつとはちょっとシステムが違う。
なおアフィリエイトについては、
後日その詳細を別枠で書く予定だが、
これからの新規参入についてはかなり厳しい感。

なお、自作紙本や広告掲載型で、収益率が高いと思われるのは、
オリジナルよりも「二次創作」と呼ばれるタイプ。
現行の漫画その他を、自分なりにアレンジして描くもので、
共通認識部分を省略できるため、描くのも楽だし、ファンもつきやすい。
ただ、法的には黒に限りなく近いグレーゾーンなので、
元ネタ主から文句言われると、閉鎖せざるを得ない。
最近では出版社による公式二次創作まで登場して、
いつの間にか市民権を獲得した感がある。

個人的に問題が多いと感じるのは「投稿サイト」での配信。
原稿買い切りの場合はとにかく、
売り上げの料率で支払いが決まるタイプだと、
契約は「売り上げの7割支払」ってなっていても、
どれだけ売れたかを、正直に報告してくれるかどうかは、
その業者の良心にかかっている。
あと、「売り上げ」が「経費を除く」になっている場合、
還元が無いということも大いにあり得る。
これは業者の問題というより、実際に電子書籍って、
かけた経費の元を取るのが大変だからなんであるが、
これでトラブルになった例を、いくつか見ているので、
契約時は慎重に約款を読んだほうがいい。

契約といえば、大手出版社に多い「専属契約」も、
「10年専属」とは「10年間他の会社とは仕事できません」と、
いう意味であって、10年間仕事をくれるって意味じゃない。
連載決定時にこの契約結んじゃうと、3回で打ち切られても、
10年間他に原稿持っていくことができない。
わたしのように編集者がハズレだった場合、最悪の事態が起こる。
このリスクは知っておくべきだと思う。

最後に「産直配信」だが、最も安全性が高く、確実である。
Amazonがやってる
ダイレクト・パブリッシング Kindleインディーズマンガなんかが、
これの代表的な窓口で、今後はもっと増えていく予感がある。
独占権を要求しないこのサイトは、作家側に取ってはありがたい存在。
ただ、Kindleインディーズは、現状では無料公開が原則なので、
収益性は無く、宣伝のためと割り切って使うサイト。
ここからKindleセルフ出版して有料化する事が出来るが、
元が取れるかどうかは実力次第。

なお、独占権については、また別に項目を作って語りたい。
漫画家志望の皆さん、この知識がないと痛い目にあいますよ、マジで。

わたしのやっている産直配信は、配信業者と直取引する形で、
広告宣伝が自前である点を除けば、最もメリットが大きいやり方だろう。
ただ、正直言って最も敷居が高いのもこのやり方。
わたし自身、初めからこれを目指していたら達成していなかったと思う。

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